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お腹にいいことは悪いこと!?|【公式】RURI clinic|尼崎市武庫之荘の美容内科・再生医療

お腹にいいことは悪いこと!?

院長の望月です。

最近流行りの”腸活”を行った結果、あれ?なんかお腹が張るな~とか下痢や便秘が悪くなるという方おられませんか?

乳酸菌・食物繊維・発酵食品、これらを取り入れても良くなるどころか、かえって症状が悪化してしまう人。

 

このような方は実は「小腸内細菌増殖症(SIBO)」かもしれません。
SIBO(シーボ)はSmall Intestinal Bacterial Overgrowthの頭文字をとってSIBOと言われています。

 

最近相談される症例でもSIBOが多い印象です。

普通に生活をしている場合SIBOになるリスクは低いのが一般的でした。

しかし、近年SIBOを合併している患者層は増加しつつあります。

 

このSIBOとは一体どのようなことが腸内で起きているのか?

一言でいうと小腸内の腸内細菌が異常増殖です本当は小腸にはほとんど菌がいないのに!

小腸には胃から食べ物が流れて、十二指腸→空腸→回腸と続きます。特に十二指腸では胃酸の影響を受け、無菌に近い状態。空腸→回腸と進むにつれ、腸内細菌の数が増えていき、そして大腸では爆発的に腸内細菌が増えます🔥。

一方でSIBOの人は小腸で爆発的に腸内細菌が増えてしまうのです。その結果、小腸に流れ込んだ食物を餌にして、小腸で発酵し大量のガスを発生させます。

このガスが行き場をなくし、膨満感や妊婦のようにお腹を膨らませる原因に。

ガスによって腸の粘膜が痛み、栄養の吸収効率がわるくなったり、腸漏れ(リーキーガット)を起こします。

 

じゃあなぜ本来は菌がいない小腸に菌が大量発生してしまったのか🤔。

原因は大きく4つ挙げられています。

1.腸の蠕動運動の低下、消化機能の低下

ストレスを感じていると腸の動きが悪くなり、小腸に飲食物の残りかすが停滞し、それを栄養分にする細菌が増殖。

2.発酵食品の摂取過多

発酵食品は整腸効果がありますが、多量摂取すると大腸細菌が増殖し、その細菌が小腸へ流れ込んできてSIBOを誘発する。

3.腸内容の流れの障害

術後の癒着など

4.薬剤

胃酸が減少することで、小腸の細菌を殺すことができない

 

SIBOを疑うのはやはり症状です

小腸の中に大量のガスが発生するために、腹部膨満感、ゲップ、腹痛が生じます。

腸内環境悪化のため、下痢や便秘を繰り返します。

このような症状があれば、SIBOの可能性があります。

そのような腹部膨満感が特定の食事を食べた後にでてくるといった場合は、さらに疑わしいでしょう。

特定の食事とは、小腸内で吸収されにくい、発酵性のもの(ヨーグルトやキムチ)など。キャベツの方もおられました。

 

治療についてはなんと言っても、小腸の中の細菌が増えないような食事に変更することが必要です。

小腸の細菌を増殖させてしまう食事を、FODMAP(フォドマップ)食と言います。

FODMAPとは、発酵性のオリゴ糖、二糖類(乳糖)、単糖類(果糖)、ポリオールのこと。

小腸での吸収が悪いがために、細菌が増殖してしまうのです。

なのでFODMAPを避ける、低FODMAP食に変えましょう!

あとは発症要因である低胃酸やストレスなど、個別的要因をみながら、根本的治療を目指します💛

 

今日はおなかに良いと思っていることが、症状を悪化させてる!?

意外と多いSIBOのお話でした😊