肝斑の治療とセルフケア
- 2023年7月25日
- お知らせ
こんにちは。院長です。暑い日が続いていますね🍉
本日は当院のお悩みでも多い肝斑について。
肝斑は30代以降の人に多い、褐色のシミのひとつです。
老人性色素斑(いわゆるシミ)やほくろなどのような皮膚の表面に存在するものは、レーザー治療なので取り去ってしまえばよいのですが、肝斑の治療はそう簡単にいかないのが難しい点です。
肝斑の特徴
時期によってうすくなったり濃くなったり、変動することも肝斑の特徴です。
夏は紫外線の刺激により悪化しやすいですよね。
また違う種類のシミが混在するのが一般的です。老人性色素斑のようなシミの下に肝斑が隠れていることも多いです。
また普段見えない肝斑が炎症によって目立ってくるケースもあります。
肝斑を悪化させる要因
①身体の内側起こる炎症
②外側の炎症
③ホルモンの影響
という3つの軸を当院では治療の基本としています。
①内側の炎症
いわゆる酸化反応です。体内で発生する活性酸素が、肌にも炎症を引き起こします。
②外側の炎症
皮膚をこすったり、化粧品を塗る時の刺激や紫外線などによるものです。
③ホルモンの影響
肝斑はエストロゲンという女性ホルモンの変動と関係が深いことが分かっています。そのため子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科疾患のある方は、肝斑ができやすい傾向があります。
治療法
これらの3つの軸から、患者さんと相談しながら、内服治療と外側の施術、スキンケア指導、ナチュラルホルモンの治療を組み合わせてアプローチしていきます。
内服治療
代表的なものにトラネキサム酸があります。トラネキサム酸には炎症を抑える効果があるので、肝斑という”肌の慢性炎症”に対しても効果を発揮します。
ただ大切なのは、デメリットや注意点を理解しておく必要があります。
血栓ができやすくなるので、長時間飛行機に乗る時は飲まない、ある程度の期間内服したら一旦お休みするなどのコントロールが必要です。
夏だけ飲むというのも良いと思います🌻。
当院では夏は特に肝斑が悪化しやすいので、『飲む日焼け止め』で対策を強化することをおすすめしています。
外側の施術
普段のスキンケアの300倍以上の浸透率のあるメソナJが肝斑治療には効果を期待されています✨
スキンケア
普段は毎日自分で肌の手入れをしますよね。肝斑にとっては、特にそれがとても大切です。
セルフケアの方が、クリニックの施術よりも大切だと思っています。
とにかく肌をこすることを最低限にする!これを徹底する必要があります。
美容治療というのは選択肢がたくさんあり、迷うことなども多いと思います。
生活スタイルは人によって全然違うので、その人の日焼けリスクなどを考慮しながら、自分の生活スタイルにあった治療を優先順位をつけながら一緒に組み立てていくのが大切かなと思っています🏥✨
当院は肌診断を定期的に行っていますので、その都度方針を一緒に決めていきます😊。
夏を正しい知識で、綺麗に乗り越えていきましょう🏄♀️💛